まだ三寒四温という言葉がぴったりな不安定な気候の時、突然肌がかゆくなったりすることがありせんか?
また、春は入学・卒業・就職など人生の新しいステップを踏み出す行事などで、ストレスが溜まっていませんか?
春独特の気候と生活面の変化やストレスが溜まって、肌が荒れてかゆみが出たり、いろんな肌トラブルに見舞われます。
春用のスキンケアをしないといけないと思うのですが、どんなことに注意していいのかがわからない方もいらしゃるでしょう。
今日は春の肌のトラブルの原因と春のスキンケアの方法をお話しします。
春の肌トラブル「ゆらぎ肌」とは?
春になると、季節の変わり目で多くの方が肌のトラブルを抱えています。
肌がかゆくなったりガサガサになったり、どうもなかった化粧水が突然しみたりしていませんか?
ゆらぎ肌の症状
ゆらぎ肌ってどんな症状があるのでしょうか?
- 洗顔後、肌が突っ張る。
- 化粧水や美容液がピリピリ感じる。
- メイクをしていて、口の周りがかさかさする。
- アレルギーでごわごわしている。
- かゆみとかさかさが重なっている。
- 顔が肌荒れして皮がむける
ゆらぎ肌が起こる原因
ゆらぎ肌は、
- 朝と昼の気温差が激しすぎる。
- 紫外線の量が増えてくる。
- 環境の変化によるストレス。
- 花粉症や花粉による皮膚炎
が、原因で起こります。
朝と昼の気温差が激しすぎる。
朝と昼の気温差が激しすぎると、自律神経の乱れがおきます。
自律神経には、昼間働く交感神経と夜間働く副交感神経がありますが、体温・汗の調整・呼吸・代謝・循環を管理しています。
ところが、激しい気温差は体温・汗の調整を目まぐるしく行う必要があります。
このことで交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経が乱れるのです。
紫外線の量が増えてくる。
春先になると紫外線の量が増えてくると言われています。
実際にはどれくらいぐらい増えるのでしょうか?
気象庁のホームページに詳しい情報が載っていました。
紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化したものをUVインデックスといい、UVインデックスは世界共通の指標です。
紫外線の量が、数値で示されてますのですごくわかりやすいですね。
つくばのUVインデックスと那覇のUVインデックスを載せておきます。
2つの数値を比べてみてください。地域によるUVインデックスの差を確認してください。
つくば
今度は那覇です。
このUVインデックスの数値から見ると、那覇では1年中紫外線対策が必要となってきます。
このように数字で示されると、見えない紫外線の量が実感できます。
春から紫外線対策が必要だと言われても、まだ寒いですし紫外線が降り注いでいると実感できない方が多いと思います。
紫外線対策に取り組むのは、汗ばむ季節になる梅雨明けぐらいからではないでしょうか?
しかし、UVインデックス数値が3.0からは紫外線対策が必要だとなっています。
この数値を見て、紫外線対策にきちんと取り組むようにしましょう。
注:気象庁のホームページでは、日最大UVインデックス(推定値)の年間推移グラフを全国54地点で閲覧することができます。「札幌」「つくば」「那覇」については、推定値ではなく観測したデータによる数値データ表を参照ください。
環境の変化によるストレス。
春になると、人生の転機の時期を迎えます。
卒業・入学・就職などで環境が変り、人間関係がうまくいかないなどということが続くとストレスを抱えるようになります。
ストレスは上手に発散しないと鬱などの病気に進むことがあります。
対応策として
- リラックスしましょう。
- 気分転換しましょう。
- もっとコミュニケーションをとりましょう。
- その日の疲れはその日のうちにとりましょう。
がんばりすぎても良い結果が出るとは限りません。リラックスして深呼吸をしてみましょう。趣味や旅行、映画鑑賞、スポーツなど、普段の生活とはちがった楽しみを持って、上手に気分転換しましょう。
なんでも相談できる友人や職場の同僚、そして温かく見守ってくれている家族とのコミュニケーションを大切にしましょう。
疲れはためないことが第一。気持ちのよい入浴やたっぷり睡眠をとるなど、その日の疲れはその日のうちにとるようにしましょう。
花粉症や花粉による皮膚炎
2月中旬からスギ花粉の飛散が始まります。
暖かくなるのが待ち遠しいのですが、花粉症の方にとっては悩みの季節にもなります。また花粉症が原因とした皮膚炎も起こっています。
スギ花粉自体にバリア破壊機能があることも発見されています。
花粉症は、突然くしゃみ鼻水・目のかゆみ等の症状が始まります。つまり去年花粉症でなかった人も、今年は花粉症になる可能性があるのです。
また、中国大陸からの黄砂やPM2.5にも悩まされる季節になります。
肌表面のバリヤ機能がしっかり働くように、十分なお手入れをするようにしましょう。
花粉症の対策については、
を参考にしてください。
次からはゆらぎ肌のスキンケアのポイントをお話しします。
ゆらぎ肌のスキンケアのポイント
洗顔
肌のトラブルを抱えているときは、洗顔にも注意が必要です。
朝の洗顔は、夜の間の汚れやほこりを落とすのが目的ですが、ぬるま湯での洗顔を
お勧めします。
ぬるま湯はお肌の皮脂も落としますから、温かくなって皮脂の分泌が盛んになっていても十分にお肌の汚れを落とすことができます。
化粧水
この時期は特にお肌の乾燥で、肌の水分が不足して乾燥肌でありながら敏感肌になっている方が多いようです。洗顔の後はすぐに化粧水をつけるようにしましょう。
小さい容器に化粧水を分けて洗面所に置いておくといいですよ。
ドレッサーまで行く間にもお肌はどんどん乾燥しますから、洗面所に小分けにしておくとタオルでお顔を拭いてすぐにつけることができます。
化粧水は、手のひらにとって人肌に温めて使いましょう。
手のひらでお肌に化粧水を浸透させる気持ちでプレスしていきましょう。手のひらがくっつくようでしたら、おはだの水分は十分です。
くっついてこないようでしたら、もう一度化粧水をつけましょう。
手のひらがお肌にくっつくようになるまで繰り返します。
乳液
肌に充分な水分が化粧水でいきわたったら、今度は蒸発しないように乳液で蓋をします。
皮脂の分泌が多い部分や鼻の周りは少なめに、乾燥しやすい部分は多めにつけます。
保湿が終わったらすぐに化粧下地やファンデーションをつけるのはNG。
化粧崩れの原因となります。
しばらく時間をおいてから乳液が肌になじんでから下地クリームやファンデーションをつけるようにしましょう。
紫外線対策
紫外線というと夏のことだけだと思っていませんか?
実は紫外線は、3月中旬くらいから強くなってきています。
今の時期からきちんと紫外線対策をして秋を迎える肌に差をつけましょう。
家の中でも安心できません。
紫外線には2つの種類があります。
- UVB-波長の短い紫外線
- UVA-波長の長い紫外線
UVB-波長の短い紫外線
サンバーン(赤みを伴う炎症)を起こすが、真皮層までは届かない。
ターンオーバーを速め、肌の未熟化を促進する。
UVA-波長の長い紫外線
サンバーンは起こさないが、黒っぽい日焼けをつくる。
真皮層まで届き、徐々に組織を壊していくため、長年のうちに深いしわの原因になる。
波長が長い(=雲やガラス窓も透過する)UVAは、皮膚の奥まで届きます。
この紫外線が自宅にいてもガラスを透過しますので、きちんとした紫外線対策が必要です。
紫外線対策とファンデーションを兼ね備えたBBクリームやCCクリームなどもあります。
まとめ
早春の時期は温度差や紫外線・花粉・PM2.5などお肌にとって刺激物ばかりです。
ゆらぎ肌もお手入れで春の肌荒れの時期にも丈夫な肌をつくっていきましょう。