春になると、暖かくなり気分がウキウキしてきます。寒さが次第に緩み、草木が萌え芽ぐみ、花々がつぼみをつけてくるのですが、花粉の飛翔も始まります。
もともと、春は肌荒れの時期といわれていますが、
どうして、肌が荒れるのでしょうか?
春の肌はバリア機能の低下によって、外からの刺激を受けやすくなっています。
バリヤ機能とは?
肌の「バリア機能」とは、肌表面にあるわずか0.02mmの角質層がうるおいを蓄え乾燥と外部刺激から肌を守る役割のことです。
春のお肌にはどのような刺激があるのでしょうか?
- 花粉・花粉症皮膚炎
- 寒暖差
- 紫外線
花粉・花粉症皮膚炎
花粉といえば花粉症です。目のかゆみや鼻水・鼻づまりの症状があります。
しかし、花粉症で顔や目の周りなどが痒いと感じた事はありませんか?
これが花粉症皮膚炎です。
花粉症皮膚炎については、去年あさイチでも放送されていました。
花粉症皮膚炎を起こしている花の特徴。
- 目や鼻の周りの肌がくすんだり赤くなったりしている。
- ニキビのような湿疹がでている。
- マスクや眼鏡が触れるところがヒリヒリしてくる。
- 肌がしぼんだような感じになり、毛穴やキメの荒さが目立ってみえる。
- 表面が白く粉を吹いている。
このように花粉症皮膚炎で悩んでいる方の肌は、肌のバリア機能が破壊されている状態になっています。
スギ花粉そのものに、バリア破壊効果があります。
2016年1月の皮膚科学雑誌に
「スギ花粉に含まれる抗原タンパク質『Cry j1』が肌のバリア機能を低下させることを発見」
したと掲載されました。
発見したのは、資生堂などが参画する研究チームです。
肌のバリア機能が一時的に低下しても、もともと私たちの肌持っている回復力によって、元の状態に戻っていきます。しかし、スギ花粉が付着すると、Cry j1の働きによりその回復が遅れ、その分バリア機能が低下するのです。
今までの考えでは、肌のバリアが壊れているから花粉症皮膚炎が起こると考えられていたのが、
花粉が肌につくことで肌バリアが壊されていた。と言う事も考えられるのです。
寒暖差
春は三寒四温と言うように、3日寒い日が続いたかと思えばその後は4日ほど暖かい日が続きます。これが繰り返されて気候が安定するのですが、ちょうど今の時期は寒暖差が激しい時期です。昨日は半袖を着ていたかと思えば、今日はコートが必要だというように、寒暖差が日によっては10度以上あることもあります。
このようなことがつづくと、
- 体内の自律神経が乱れ、ホルモンのバランスが崩れる。
- 自律神経が乱れると血流が悪化する。
- ターンオーバーの周期が長くなる。
- ホルモンのバランスが崩れると体調の変化が起こる。
紫外線
紫外線と聞いて、紫外線対策は夏の日焼け止めでしているから大丈夫よ。と言われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ところが3月の紫外線の量は9月に匹敵するということをご存知ですか?
9月といえばまだまだ暑くエアコンを入れっぱなしで過ごすことも多いと思います。
そのような時期の紫外線の量と、春先の紫外線の量が同じとは驚いてしまいます。紫外線策は1年中必要です。
3月の紫外線量が9月と同じだと聞いてびっくりなさったあなたは、さっそく紫外線済対策に取りかかりましょう。
春の肌荒れ対策
- 外側からの刺激をシャットアウト
- スキンケアで保護膜を作りましょう。
- 外出の時の化粧法
- 帰宅してからの対策法
- 食生活や生活習慣を見直しましょう。
外側からの刺激をシャットアウト
お顔の中で1番敏感なのが目元です。目元は皮膚が薄い上に粘膜も出ています。
花粉の刺激等を受けやすい場所ですから、特に守りたい場所です。
花粉用のメガネなどを利用してみてはいかがでしょうか?
Zoffなどで、花粉対策眼鏡を販売しています。
花粉などの刺激物のシャットアウト率が90%以上というのもあります。
スキンケアで保護膜を作りましょう。
肌が外からの刺激を受けないように、スキンケアでお肌を守る保護膜を作りましょう。
スキンケアの選び方は、刺激がない事・保湿力が優れていること・バリアする力があることが必要です。
肌が弱っている時は、ちょっとしたことで刺激を受けやすくそれが原因でアレルギーにもなりかねません。スキンケアを選ぶときは必ず試してから購入するようにしましょう。
またすでに花粉症などになっている方は、早め早めの対策が必要です。花粉が飛散する前にスキンケアなどは切り替えておくことが大切です。
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外出する時の化粧法
春は花粉だけではなく、黄砂やPM2.5の対策も考えないといけません。そのためにはお肌が弱っている時でも必ずパウダーだけはつけるようにしましょう。
またルースパウダーの下に下地クリームなどを塗っておけばより刺激物の対策になります。
帰宅してからの対策法
帰宅したら、家に入る前に洋服についている花粉などの刺激物を払い落としましょう。
花粉が飛びちらないように粘着テープやコロコロクリーナーを使うと良いでしょう。
お肌に関しては、すぐ洗顔して肌に付着した花粉などの刺激物を落とすと良いのですが、あまりゴシゴシするとお肌の乾燥がひどくなりますので、水に近いぬるま湯か、刺激が少ない洗顔料を使うようにしましょう。
食生活や生活習慣を見直しましょう。
今の食生活は偏っていませんか?
バランス良い食生活は、何よりも体の栄養となります。体にきちんと栄養が回っていけばお肌も自然と良くなっていきます。
そのために必要な栄養素は、
- ビタミンC
- ビタミンE
- セラミド
- ビタミンA(ベータカロテン)
- タンパク質
- 亜鉛
- 良質な油
です。
ビタミンCは肌の保湿もします。レモンやアセロラが代表的なものです。
ビタミンEは抗酸化作用があります。青魚やタラコに含まれています。
セラミドは肌の保湿作用があります。大豆や胚芽米などに含まれています。
ビタミンAは肌の新陳代謝を促します。卵や緑黄色野菜に含まれています。
タンパク質は細胞のもとになります。お肉や魚、大豆や卵に含まれています。
亜鉛は、皮膚の再生や免疫力アップに必要です。牡蠣やチーズ、牛もも肉などに含まれています。
私がいつも食べているのは、ゆで大豆の上にトマトやパプリカを小さく切りオリーブオイルとレモンをかけています。
これだけでたんぱく質、良質な油、ビタミンC 、セラミド、ビタミンAなどは取ることができています。この上にチーズをかけると亜鉛も取ることができます。
食事が体を作る事になっていますので、ファーストフードやインスタント食品が多い方は是非移植だけでもこのように簡単な大豆製品と野菜を組合わせて食べてみてください。
ずいぶんお肌の調子が良くなることがお分かりになると思います。
生活習慣を見直しましょう。
睡眠時間を確保しましょう。
私たちは、お肌のストレスだけでなく、日常生活の中で様々なストレスにさらされています。
しかしそのようなストレスで一喜一憂していたら体が持ちません。ストレスに対応していけるだけの精神力が必要なのです。
ストレスが溜まっていると感じたら、しないといけないことをぱっぱと片付けて寝てしまいましょう。睡眠がストレスを解消させる一番のお薬です。
軽い運動をするようにしましょう。
バランスのとれた食事と運動はとても大事なことです。
ウォーキングなど身体に負担のかからない運動を30分ほどすると、体の中に酸素が充満し血行が良くなります。
ストレスで悩んでいる時なども、考える暇があったらウォーキングなどで体を動かすとずいぶん気持ちが楽になっていきます。
まとめ
春は、暖かい日と寒い日が交互に訪れます。
気温の差に肌が驚いて、お肌の乾燥が進んだり、敏感肌になったりとめまぐるしく変わります。
また、気温差だけでなく花粉や黄砂、PM2.5などの刺激物の飛散も多くなります。
そのような状態になっても、あわてなくていいようにきちんとした対策を立てておきましょう。
日ごろからバランスの良い食事と適度な運動で体を健康に保っておきましょう。
自分の体やお肌は自分がきちんと守りましょう。