私たちは、食べるものや肌につけるもの、肌を洗浄するものなどは、体に良くない成分が使用されているものは使いたくないと思うのが当然です。
しかし、食べ物にしても産地の偽造問題や、スキンケアで使用してはいけない成分を使用するなどの問題も過去にはいろいろと問題になってきました。
化粧品は、2001年4月から全成分を表示するよう義務付けられましたが、消費者の私たちはそんな成分を見ても、いいのか悪いのかわからないのが実情です。
一体どうやって、見分けたらいいのでしょうか?
それを解決する一つの方法が、国際的な認証機関になります。
きょうは、国際的な認証機関の”エコサート”についてお話しします。
エコサート(Ecocert)って?
1991年に農学者の団体により設立された、フランスのトゥールーズに本部を置くオーガニック国際有機認証機関です。
現在では世界各地に23の支社を置き、認証を行っている国は85ヶ国以上にわたます。
最初は農産物の育成のサポートのためにスタートしましたが、現在は、加工食品、畜産物、化粧品、コットン、その他様々な有機認証を提供してオーガニックの世界基準と言われています。
化粧品については、2002年にガイドラインを発表し世界初の独立した認定機関として活動しています。
エコサートは独立した第三者機関で公正な立場にあります。
でも、どんな基準で認証しているのでしょうか?
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エコサートの基準とは?
エコサートの基準には2種類の認証レベルがあります。
- より厳しい基準のナチュラル&オーガニック化粧品の”ORGANIC CISMETIC”
- ナチュラル化粧品の “NATURAL COSMETIC”
です。
より厳しい基準のナチュラル&オーガニック化粧品の”ORGANIC CISMETIC”
- 全成分の最低95%が自然由来であること
- 植物ベース成分の95%以上がオーガニックの原料を使用していること
- 全成分の最低10%がオーガニックであること。
ナチュラル化粧品の “NATURAL COSMETIC”
- 全成分の最低95%が自然由来であること
- 植物ベース成分の50%以上がオーガニックの原料を使用していること
- 製品の最低5%以上がオーガニックであること。
違いを赤い太文字で表しています。
ORGANIC CISMETICとNATURAL COSMETIC共通の基準
- 環境汚染の可能性のある成分を使わないこと。
- 動物から採取した原料の使用や、動物実験を行わないこと
- パッケージにはリサイクル可能なものを使用すること
- トレサビリティ、品質、保管、廃棄物管理および処理について基準を満たしていること
- 認定を継続するためには、一年に一度の査察を受けること
このように、容器や外箱の材質、製造工程で地球環境に負荷をかけていないかなど、細部に至るまで厳しくチェックすることが義務付けられ、年に1度審査を受ける必要があります。
このような厳しい基準で認証された化粧品は選ぶときにとっても選びやすいですね?
国産のエコサートの化粧品は?
ブルークレール
豊富な美容成分の配合、白神山地の湧水、そして徹底的なオーガニックと無添加にこだわって作られた国産のオーガニック化粧品です。
医学誌に掲載されたスキンケア
ポイント
- エコサートオーガニック認証取得 抗シワ試験・色差(顔色のトーン差)試験実施済み
- 世界遺産「白神山地」の新鮮な湧水を使用
- 93%以上の医師が「使い続けたい」と答えたオーガニックコスメ
- キャリーオーバー100%排除
- 合成保存料、合成界面活性剤、合成ポリマー、合成紫外線吸収剤、シリコンオイル、鉱物油、合成着色料、合成香料の不使用
琉白
沖縄では腐らせないハーブとして知られていた月桃を使用。月桃の葉部には皮膚の老化を抑えるコラーゲン合成促進作用のあるカワイン類や抗酸化力の強いポリフェノール類も多く含まれていることが分かり、赤ワインの30倍ものポリフェノールを含みます。
ポイント
- 全ての製品がエコサートオーガニック認証
- 有機JAS認定を受けた月桃葉のみを使用
- 海洋深層水を100%使用
- クチャ・海ブドウエキスを使用
- 合成香料・着色料・石油由来税分・合成防腐剤は一切不使用
琉白は、
- 日本人の肌に合う
- 価格的に継続できるスキンケア
- 本物の国産オーガニックを目指しています。
ドゥオーガニック
ポイント
- エコサートのナチュラル&オーガニック化粧品の認証を全てのスキンケア製品で取得
- 日本人の肌に合うように有機玄米と川北黒大豆を使用
- 石油系薬品を極力使用しない
エコサート認証を受けていない化粧品
日本では、オーガニックの基準が不明確です。
「どんなものをオーガニックというのか?」は、製造販売する企業にゆだねられています。ですから、製造する企業によりエコサートの認証を受けているものや受けていないものもあります。
必ず認証を受けないといけないということはありません。
認証を受けなくても、原料や成分にこだわったオーガニックコスメもあります。
ここで紹介するのは、原料や成分にもこだわった代表的なスキンケアブランドを紹介します。
オラクル
- 有機JAS認証を取得した自社農園で栽培された植物を使用
- 濃密に配合した70種類以上の植物成分によって、「強く、美しい肌」へと導く化粧品ブランド。
- 植物の香気が生体にもたらす、神秘的な働きにも着目。
HANAオーガニック
天然100%、エキスの抽出剤等においても石油由来成分を一切使わずに作られています。
- 世界から厳選された有機栽培植物(オーガニック機関認定植物)を使用。。
- 植物原料の産地、オーガニック認証などを明確に表記。
- 遺伝子組み換え操作を行った植物は使用しません。
- 石油系合成界面活性剤・合成ポリマー・石油由来の成分・合成防腐剤・石油系合成着色料不使用
- 安全性が確定していないナノテクノロジーを利用した無機物の微粒子(100nm以下)の原料は使用しません。
アルファピニ28
ポイント
- 世界初の天然原料「クマタケランエキス」を配合した自然派化粧品シリーズ
- オイルフリー・ 石油系界面活性剤・合成香料・合成着色料、DPG、PG不使用
- 東京農工大学とメーカーとの共同研究の結果誕生したスキンケアです。
まとめ
化粧品の有効成分はたくさんありますので、覚えることなんて不可能です。
でも、肌にいいものを使っていきたいと考えるのは、年齢を重ねてもそうでなくっても誰もが思う事です。
そのために、一つの方法としてエコサートを紹介しました。
エコサートの認証を取っていなくても肌にいい原料を使ってイルブランドもあります。
自分の肌に合うものを使い続けることが、肌を美しく保つ一番の近道です。
肌は裏切りません。毎日のお手入れに精を出しましょう。